SSブログ

ダークナイト [映画]

亡くなったことで余計に伝説化というか、ものすごい熱を持って語られているジョーカーは、多分これからも語り続けられるのだろうと思う。恐いというか、引いた。やってることがえげつなさ過ぎて。それでも出てくると目を離せない存在感。バットマンというか、ジョーカーの映画だ、これは(あのジョーカーとの落差を観たいがために、僕は「キャンディ」を観た。あっちもよかった。だらしなくて)。

ティム・バートン版「バットマン」のジャック・ニコルソンも、小学生だった私には充分トラウマになるほど強烈な悪だったが(女の人にも容赦なかったり、人とか燃やしちゃったり)、今回のは小学生には見せられまい。特に序盤は「確実に人を殺すぞ、こいつ」という緊張感で、早く終われこの場面と祈った。子どもの頃のように。
「鉛筆が消えます」って、どこまで計算してるんだ。それとも経験上なのか? と考えると怖さが増す。冒頭で一瞬触れただけだったが(手榴弾を口にくわえさせるえげつなさ。それもニセの)よっぽどのことがあったんだろう、あの顔。という説得力がある。旧作は「なぜああなったか」が描かれていたけど(その怖さと言うのはあくまで表面上のものだとさえ思えてくる)、描かれていない今回の方が怖かった。おそらくそれは、理解できないものへの恐怖だと思う。

ヒロインが死んでしまうのは観る前から知っていたのだが、てっきりジョーカーに突き落とされるあそこで死ぬのかと思っていた。あれ、バットマンが助けたあと、あのパーティー会場はどうなったのか気になって仕方ない。バットマンはいなくなって、ジョーカー達はあの場に残っていたじゃないか。あのまますごすごと帰るとは思えないのに、あのシーンはあっさり終わった。どうしたんだろう。あのあと。

トゥー・フェイスになり方も、必然的ですごかった。あんなきれいに半分焼けないだろうと思ったけど、リアルで怖かった。ジョーカーが病室に来て対話するシーンで、枕に血がついてたし!CGだろうと思ったけど、あの目どうなってんの!?と思わずにはいられない。でも来日した際顔半分無事だったのでほっとした。あの人は映画によってもあまり顔が変わらない。年齢も不肖な感じで。

バットポッドの登場は何となく想像できる感じで。あのでかいタイヤ。こけてたけどカッコよかった。ジョーカーには予想通りまんまとハメられて。お腹に電話を入れられた人は痛そうだった。もう確実に「この人なんかあるぞ」という胡散臭さ。ジョーカーがバットマンの去ったあと警官を挑発するのも分かり易すぎるのにハマってしまう単純さ。あの人が汚職警官かと思ったら(結果的にジョーカーを逃がす原因をつくった)チョロチョロ気になっていた女警官だったとは。あとチョロっとと言えばエディソン・チャン。あの一瞬で分かってしまった自分が嫌だった。

ラストはまあ、三部作の二作目はまあああなるよなという感じで。「帝国の逆襲」とも通じると言うか。バットマンが逃げるときにバイクを路駐してたのが嫌だった。ヒーローなのに……。でもここまで本気で、映画館でもう一度観たいと思ったのは初めて。ちょっとえげつなくて冷静に観れなかったから、次は話を楽しむ意味で。まあ、行かないんだろうけど。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

まとめて5ドラゴン・キングダム ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。